日駒のヒト No.1
生徒会長 堀瑠楓さん(総合進学コース3年)

昨年度9月より1年間、生徒会長を務めた堀瑠楓さん。
「生徒会長を一言で表すと?」と質問すると「勇猛果敢。みんなが諦めてしまうようなことにも果敢に取り組むリーダーだからです。」とにっこり笑顔で答えてくれました。日駒の教育理念である「優しく勁い心を育む」にぴったりなハートフルな人柄の堀会長。
インタビューでもその人柄が垣間見えました。
きっかけは「なんでも相談」
高校3年生の堀さんに、3年前日駒を志望した動機をまず質問したところ、話していくうちに「そういえば・・・」と思い出し、きっかけが生徒会だったエピソードを聞かせてくれました。

「中学3年生のとき日駒祭や学校説明会へ来て、生徒会がやっている生徒相談で先輩たちとお話させて頂いて、受験の心配事を相談したり生徒会の事とかを聞きました。それで日駒に入学し、生徒会に入ってみたいと思って受験しました。」
多くの人と交流して見えた視点
受験前から生徒会活動を視野に入れていたという堀さん。実際、日駒生徒会での活動はどうだったか聞いてみました。
「中学生のときには副会長をしていましたが、高校は中学校と違い、行事で生徒会が担う部分が大きくてやりがいもありました。色々な行事を運営するうえで、様々な部活動や委員会の生徒、OB・OG、退職された先生方など、さまざまな繋がりを持つことが出来たのもよかったですし、日駒をより深く知れました。行事を円滑に進めるために、多くの団体と相談や交渉、全体を調整することも経験しました。様々な立場の人の視点で、ものごとを見たり考えたりすることは、貴重な経験でした。運営側にならないと分からなかったことが多かったですね。」
誰かのために、何かしてあげたい
堀さんの受験動機にまでなった生徒会活動。どうして生徒会活動を続けてきたのか、理由を尋ねると迷うことなくこたえてくれました。
「誰かのために何かしたり、誰かを楽しませることが好きなんです。そういった事を学校内で出来ることは?と思ったら生徒会でした。」
堀さんのまっすぐな想いに感心していると、慌ててこう続けてくれました。

「私だけではなく、いまの生徒会のメンバーはとにかくエネルギーにあふれています。何かあれば自分がやりますよという気持ちを持った仲間が多くて、熱心に活動しています。皆でよりよくしたい、誰かを楽しませたい、何かしてあげたいという想いで協力していくことは、素晴らしいことだなと実感しました。」
生徒会顧問の先生からも「善意の塊」と表現される堀会長率いた生徒会。学校説明会や、オープンキャンパスにもお手伝いをしに来てくれたり、前日に校内を掃除して回ってくれたり…生徒会の存在は本当にありがたいです。
よりよくしたい 常に前を向く生徒会
「私たちの代は、よりよくしていこうという想いが全体に強かったと思います。行事での動きを改善したり、効率的に仕事ができるように書類のフォーマットを作ったり、引継ぎデータを作成したり・・・ムラが少なくなったと感じています。あとは、今年度は休校が続き実行できなかったのですが、新入生オリエンテーションが毎年長時間になってしまうのを何とかしたいと考え、QRコードを読み取って、新入生に見てもらうという提案もしていました。」

47団体もの部活動、愛好会、委員会がある日駒は、新入生オリエンテーションでの部活動紹介がとても長くなってしまうのが毎年悩みのタネです。好きな時に見てもらうという発想の転換、とても頼もしいです。皆が動きやすく、行事全体が円滑に運ぶように、自分たちができる工夫をきちんと重ねてきたことがよく伝わってきました。先を見据えて行動する習慣は、堀さんの受験準備にも大いに役に立っていると後で教えてくれました。
まもなく会長は引退ですが、後輩へのメッセージをとお願いすると・・・
「大変なことがあっても、頼れる仲間や先生に相談すること。皆で同じ目標に向かって努力していくこと。」

インタビュー中「人との関わりはとても大事。もちつもたれつ。」だとも話してくれた堀さんらしいメッセージ。
ひとつの事を、精一杯やりきった人だから出てくる勁さと、優しさにあふれていました。
